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TOP > 更新情報 > 毎年恒例!シネアド的2020年映画ランキング発表!
コラム 2021年2月18日

毎年恒例!シネアド的2020年映画ランキング発表!

2020年の興行成績が発表されました。新型コロナの影響で公開延期が相次いだ2020年ですが、後半には30億円超えのヒットがいくつも出るなど、業界の粘り強さを感じさせた1年でもありました。

そんな2020年映画興行ですが、シネアドを取り扱っているサンライズ社の視点だからこその、興行収入だけではないもうひとつのヒット基準ランキングを今年も公開します。

シネアドにおいて重要なのは、CMを上映している間にどれくらいのお客様に見てもらえるか。上映期間全体で計算される興行収入では見えない、シネアドを取り扱っている当社だからこその「ヒット基準」です。

多くのシネアドは公開初週2週間に上映されるので、初週2週間の映画館1館当たりの平均動員数=館アベレージ(館アベ)で作品の客入りを評価します。

シネアド的映画ランキング(館アベランキング)、2020年版はどうなっているのでしょうか?

>>2019年版はこちら!

>>2018年版はこちら!

邦画の1年! 2020年興行収入ランキング

まずは興行映画ニュースなどでも発表されている、2020年興行成績ランキングから!

日本映画製作者連盟(映連)発表参考

【2020年度 興収ランキングTOP20】

No

公開日

作品名

1

2020/10/16

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編

2

2019/12/20

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

3

2020/7/17

今日から俺は!!劇場版

4

2019/12/27

パラサイト 半地下の家族

5

2020/7/23

コンフィデンスマンJP プリンセス編

6

2020/8/7

映画ドラえもん のび太の新恐竜

7

2020/9/18

TENET テネット

8

2020/11/20

STAND BY ME ドラえもん 2

9

2020/8/28

事故物件 恐い間取り

10

2020/8/21

11

2020/9/18

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン

12

2020/1/10

カイジ ファイナルゲーム

13

2020/8/15

劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel] III. spring song

14

2019/12/20

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング

15

2019/12/27

男はつらいよ お帰り 寅さん

16

2020/2/7

犬鳴村

17

2020/1/24

キャッツ

18

2020/2/7 ヲタクに恋は難しい

19

2020/10/30 罪の声
20 2020/10/2

浅田家!

コロナ禍で洋画大作がほとんどなく、邦画に偏ったランキングとなりました。

これが「1館当たりの初動動員数平均値(館アベレージ)ランキング」になるとラインナップはどうなるのでしょうか?

 

アニメがやっぱり強い!? 2020年館アベレージランキング

サンライズ社調べ、1館ごとのシネアド的注目作!初動平均値(館アベ)ランキングがこちらです!

【2020年度 館アベランキングTOP20】

No

公開日

作品名

1

2020/10/16

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編

2

2019/12/20

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

3

2020/7/17

今日から俺は!!劇場版

4

2020/9/18

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン

5

2020/8/7

映画ドラえもん のび太の新恐竜

6

2020/8/15

劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel] III. spring song

7

2020/7/23

コンフィデンスマンJP プリンセス編

8

2020/1/17

劇場版 メイドインアビス -深き魂の黎明-

9

2020/2/21

デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆

10

2020/8/28

事故物件 恐い間取り

11

2020/11/20

STAND BY ME ドラえもん 2

12

2020/1/10

カイジ ファイナルゲーム

13

2020/2/7

犬鳴村

14

2020/9/18

TENET テネット

15

2020/8/21

16

2020/8/22

映画 ギヴン

17

22020/2/7

ヲタクに恋は難しい

18

2020/2/21 ミッドサマー

19

2020/1/24 キャッツ
20 2020/1/10

KING OF PRISM ALL STARS -プリズムショー☆ベストテン-

新型コロナの影響により3~5月は休館していた映画館も多くありました。そのためか、例年に比べて興収と館アベランキングの開きの少ない1年だったといえます。

『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』

映画史に残る記録的大ヒットとなった『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』。『千と千尋の神隠し』が持っている国内興行収入の記録を19年ぶりに塗り替え、歴代1位に躍り出ました。2月17日現在興収は371億円を超えて、まだまだ記録の更新が続いています。

興行収入も歴代記録を更新しましたが、館アベでも過去最高の数字の3倍という数字になりました。もちろん、ダントツの1位です。

これは、コロナ禍により上映作品の減少でスクリーンが空いていたこと、それにともなう公開シアターを「全集中」して時刻表レベルの公開回数で上映した効果といえるでしょう。

コロナ禍で大打撃を受けた映画業界ですが、「鬼滅の刃」の貢献もあってV字回復を見せています。

もちろん、ヒット作は「鬼滅の刃」ばかりではありません。それでは、シネアド的ヒット作をサンライズ社なりに分析してみましょう。

 

やはり強い!劇場版アニメの初動成績

『劇場版 ヴァイオレットエヴァ―ガーデン』/『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel] III. spring song

2019年に引き続き2020年も、館アベランキングではアニメ作品が多くランクインしました。

『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel] III. spring song』『劇場版 ヴァイオレットエヴァ―ガーデン』は、どちらもコロナ禍後の公開ながら高い館アベレージを叩きだしました。ちなみに「ヴァイオレットエヴァ―ガーデン」は2019年も前作が館アベランキングに入っています。

また、小規模上映で興収ランキングに入らない作品では、『劇場版 メイドインアビス -深き魂の黎明-』、『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』などがランクインしました。

2020年館アベランキングに入った小規模アニメ作品の、公開劇場数は以下の通りです。

タイトル 劇場数
劇場版 ヴァイオレットエヴァ―ガーデン 152
劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel] III. spring song 156
劇場版 メイドインアビス -深き魂の黎明- 50
デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆 48
映画 ギヴン 30
KING OF PRISM ALL STARS -プリズムショー☆ベストテン- 31

興収ランキングにも入っている「ヴァイオレットエヴァ―ガーデン」「Fate」は150館規模ですが、その他は全て50館以下のかなりミニマルな公開規模です。上映館数を絞ったからこそ、館アベレージは大作と並ぶレベルになっています。

アニメ作品は小規模公開作品が多いので、興収ランキングにはない作品でも館アベランキングでは高い順位につけています。

一方、興行収入ランキングには入ったものの、館アベランキングには入らなかったのが僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』です。

「ヒロアカ」はファミリー指向が強く、上映規模も300館以上。かなり多くの映画館で公開されました。 同じアニメ作品でも、広く公開し興行収入を大きくとるものと、小さく公開して高稼働を上げるものと 2つのタイプがあるようです。

 

2020年口コミヒット作品は『糸』と『パラサイト 半地下の家族』

『パラサイト 半地下の家族』/『糸』

2020年作品の中でも「口コミ型」だと思われる作品があります。邦画では『糸』、洋画では『パラサイト 半地下の家族』です。

『糸』は、興行収入では館アベレージランキングは15位ですが、興収ランキングでは10位まで上がっています。初動よりも興収の方がランキングが高いのは、口コミでじわじわとロングランして興行収入が伸びたということです。新型コロナの影響もあって公開日が3月から8月に変更となったことは初動に影響したかもしれませんが、口コミでうまく盛り返した作品といえるでしょう。

「パラサイト」は館アベランキングには入っていませんが、興行収入年間4位につけています。初動ではさほど動員がなかったものの、口コミで評判が広がりました。これはアジア作品初のアカデミー賞を受賞したことが影響したのでしょう。

 

上映館数のベストマッチは『ミッドサマー』

『ミッドサマー』

コロナ禍の真っただ中で公開されたのが『ミッドサマー』。公開のタイミングもあってか、興収ランキングには姿を見せていませんが、館アベランキングには18位に入っています。公開されるやいなや、明るく鮮烈な映像に反した本格的なグロテスク表現でSNSを中心に話題になった作品です。

このタイプの映画で100劇場公開は、かなり攻めた劇場数ではないでしょうか。これはアリ・アスター監督の前作『ヘレディタリー 継承』が、ヘビーな映画ファンの間で異常な盛り上がりをみせたため、同監督新作である本作品にも注目が集まることが推測できたからでしょう。

ちなみにヘレディタリー 継承』の公開劇場数は57館、最終興収は1.2億円、最終動員数は93,061人。『ミッドサマー』では、劇場数がほぼ倍に。一方で『ミッドサマー』の最終興収は7.1億円ですので、最終的には前作の約6倍の大躍進です。動員数も500,253人と前作の5.3倍の伸びを見せています。攻めた公開規模が功を奏した結果となりました。

ちなみにこれ以上公開劇場数が多いと、1館あたり稼働は低くなってしまい映画館側の機会損失になってしまった可能性があります。そういった意味では、『ミッドサマー』は公開規模と実際の動員数がベストマッチした作品といえそうです。

 

2021年の映画業界はどうなる?

2020年に引き続き、2021年もコロナ禍による影響は避けて通ることができないのが現状です。

一方で映画館でクラスターは発生していないため、緊急事態宣言下でも時短で映画館が営業できるなど、去年よりもいい方向の変化も見え始めています。

大作の公開未定が多い現状ですが、サンライズ社では中規模作品でターゲット重視のシネアド上映作品選びも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

 

>>シネアドについてはこちら

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