映画料金は値上げの流れ?
TOHO系列の映画館、そしてMOVIXなどの松竹系列の映画館、Tジョイなど東映系列の映画館、109シネマズが、相次いで映画鑑賞料金の100円値上げを発表しました。
20年近くもの間、値上げがなかっただけに、映画の値上がりは意外なできごとのように思えます。だけど実は映画料金は昭和期に物価の上昇やテレビの普及などにより、一気に値上がりした経緯があったりします。
日本映画料金は世界水準でも高額であるといわれていますが、実際のところ、海外ではどうなのでしょうか?
値段がバラバラ?海外映画料金事情
実は、海外では映画料金は映画館や地域によって料金が変わる場合が多いのです。
たとえば、アメリカでは平均的な映画の鑑賞料金は1000円程度ですが、物価や平均賃金が高いシカゴでは1500円程度になります。
アジアでは500円~800円の国が多いようです。
中国では地域や映画館の設備などで大きく差があり、中には日本よりも高い鑑賞料のシネコンも。平均すると中国の鑑賞料金は1100~1500円程度のようです。
物価の高い北欧は映画料金も高く、日本とほとんど変わらない1700円が平均となっています。
ボリウッド映画で沸いているインドは平均320円と世界的に見ても格安!中には30円で見られる格安シアターもあるようですが、設備に関してはその分微妙なことに……というケースもある模様。
海外では映画料金が画一ではなく地域や時間帯、曜日、公開からの日数など料金が細かく設定されている場合がほとんどです。日本にもサービスデーやレイトショー割引、学生料金、シニア料金、子供料金などの割引がありますが、値段はほぼ各劇場が足並みをそろえています。
こうして世界レベルで見てみると、日本のように20年もの間一定の料金でほぼ統一されているということの方が珍しいのかもしれませんね。
海外の映画料金については、過去にもコラムを書いておりますので、ぜひこちらも合わせてお読みください。
実は日本にもある映画料金の地域差
日本では全国一律で1800円だし……と思えば、実は日本にも映画鑑賞料金が地域によって違いがあることをご存知でしょうか?
たとえば、三重県では映画料金は1700円が一般的。三重出身の弊社社員は、名古屋で映画を観た時には100円高いことに驚いたそうです。
石川県金沢市でも、一部のシアターは1700円。日本も全国一律で1800円だったというわけではなく、地域やシネコンによって微妙に違いがあるんですね。
また、ミニシアターや過去作品の上映が中心の名画座では、独自の料金形態を採用しているところもあります。
日本の映画鑑賞料は平均1300円
実は日本でも、サービスデーなどの割引サービスを含めて計算すると、映画鑑賞料の平均は1,300円くらいとなります。
映画館のチェーンによっては「〇本見れば1本分無料」といった会員サービスや、auマンデーといった他社媒体とのコラボ割引もありますので、意外に割引で見る方法はたくさんあるんですね。1800円は、あくまで何のサービスも適用されていない場合の料金です。
割引を利用する前提コミで、平均1300円……これを高いと言えるかどうか?皆さんはどう思いますか?