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コラム 2023年3月8日

【第95回アカデミー賞】作品賞以外にも注目のポイントが盛りだくさん!

第95回アカデミー賞公式サイトより

第95回アカデミー賞の発表が近づいてきました。米アカデミー賞は、アメリカを中心とした映画業界のビッグネームたちが集う映画芸術科学アカデミーが主催する映画賞。歴史も古く、授賞式の様子は毎年多くの国で中継されるなど、大きな盛り上がりを見せます。

毎年作品賞や監督賞が注目されますが、今回のコラムではそれ以外の賞のトピックも含めて今年のアカデミー賞の見どころをご紹介します!

 

今年はエンタメ大作も入るラインナップに

近年の米アカデミー賞は社会派の作品がノミネート&受賞することが多いように思います。
昨年の作品賞、助演男優賞(トロイ・コッツァー)、脚色賞の3冠に輝いた『コーダ あいのうた』は、耳が聞こえない障碍者一家の中で唯一耳が聞こえる少女の成長物語でしたし、一昨年に6部門でノミネートされ、作品、監督、主演女優賞の3部門を受賞した『ノマドランド』はアメリカ西部の路上に暮らす車上生活者をテーマにしていました。

アカデミー賞では2010年より、作品賞だけノミネーション本数をそれまでの5本から最大10本に拡大しています。一般視聴者になじみのないアート系映画ばかりがノミネートされていたため、ヒット映画や人気映画を取り込む目的で拡大したようです。アカデミー賞作品賞のノミネート数は、前回の第94回から10本で固定となりました。こういった背景から、エンタメ大作もノミネートされやすくなりました。

今年のノミネート作品では、日本でも大ヒットした『トップガン マーヴェリック』や、世界興収のランキングを塗り替えた『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』など娯楽大作も作品賞をはじめとしたさまざまな賞にノミネートしています。
『トップガン マーヴェリック』は脚色賞や視覚効果賞、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は視覚効果賞、美術賞にノミネートされていると聞けば、映画をご覧になった方なら納得がいくノミネートなのではないでしょうか。

エンタメ大作がアカデミー賞にノミネートされること自体は初めてではありません。アカデミー賞におけるエンタメ作品の風向きが変わったのは、91回アカデミー賞でしょう。第91回では『ブラックパンサー』が、作品賞を含めた7部門ノミネートをし、美術、衣装デザイン、作曲の3部門で受賞しました。アメコミ原作のヒーロー映画としては初の快挙と言えるでしょう。エンタメ系の映画ジャンルでの、アカデミー賞の風向きを変えた作品となりました。

 

ネトフリ作品「西部戦線異状なし」が9部門にノミネート

劇場公開がごく一部に限定された配信映画作品でも、アカデミー賞のノミネート条件を満たしていれば、受賞の機会はあります。
ネットフリックスが制作した『西部戦線異状なし』は、作品賞、脚色賞、国際長編映画賞、作曲賞、音響賞、美術賞、撮影賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、視覚効果賞の9部門にノミネートされています。
他映画賞では、英国アカデミー賞では最多14ノミネートを獲得し、ゴールデングローブ賞でも最優秀非英語映画賞にノミネートするなど快進撃を続けており、第95回アカデミー賞でも注目すべき作品となっています。
ネットフリックス映画では、ほかにも『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』が第95回アカデミー長編アニメーション賞ノミネートしています。監督のギルレモ・デル・トロは2017年、『シェイプ・オブ・ウォーター』で、ベネチア国際映画祭の金獅子賞、第90回アカデミー賞では作品賞・監督賞を含む4部門を受賞しています。
ちなみに、昨年の第94回アカデミー賞では、ネットフリックス映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』の監督ジェーン・カンピオンが、監督賞を受賞しています。『西部戦線異状なし』が受賞となれば、配信がメインの映画の評価が今後ますます高まっていきそうです。

主題歌賞ノミネート「RRR」授賞式で生パフォーマンスが予定

インド映画『RRR』が、第95回アカデミー賞で注目されています。挿入歌の「Naatu Naatu(ナートゥ・ナートゥ)」がインド映画では初となる、歌曲賞にノミネートされたのです。受賞すれば、インド映画初のアカデミー賞受賞となります。
ちなみにアカデミー前哨戦ともいえる第80回ゴールデングローブ賞でも、非英語映画賞と主題歌賞にノミネートされ、最優秀主題歌賞を受賞しています。
アメリカでも評価が高い『RRR』ですが、第95回アカデミー賞の授賞式では、生パフォーマンスを行うことが決定されました。これも、インド映画としては異例のことです。
『RRR』は、イギリス植民地時代のインドを舞台とし、英国軍にさらわれた少女を救うために異なる立場にいるビームとラーマがが出会い、ともに立ち上がるスケールの大きいアクション映画です。日本でも応援上映、マサラ上映が連日満席になるなど、現在進行形で大きな話題を呼んでいます。
アカデミー賞授賞式の生パフォーマンスを楽しみにしているという、日本のファンも多いのではないでしょうか?

ちなみに、歌曲賞には『私たちの声』という作品(日本今秋公開予定)の主題歌「Applause」もノミネートしています。『私たちの声』は、世界中の女性監督と女優が集結、女性が主人公の7つの短編からなるアンソロジー映画です。日本の監督と女優も参加しており、短編のひとつ『私の一週間』に出演した杏さんと、呉美保監督がアカデミー賞授賞式に出席します。

 

日本でも配信で見られる作品が。長編ドキュメンタリー賞

ニュースではフィクション作品がメインになりがちですが、アカデミー賞には短編ドキュメンタリー部門、長編ドキュメンタリー部門もあります。
特に長編ドキュメンタリー部門では、日本で公開・配信される作品もあります。
第95回アカデミー賞ノミネート作品の中では、短編ドキュメンタリー部門の『マーサ・ミッチェル 誰も信じなかった告発』、『エレファント・ウィスパラー 聖なる象との絆』がネットフリックスで配信中。
長編ドキュメンタリー部門では『ナワリヌイ』がAmazonプライムビデオで配信、『オール・ザット・ブリーズ』がU-NEXTで独占配信、『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』がDisney+で配信されています。
大規模ロードショーにはならないことが多いドキュメンタリー映画ですが、日本でも多くが配信で楽しむことができるようです。

 

アカデミー授賞式は日本時間13日午前から

第95回アカデミー賞の授賞式の様子は、3月13日(月)午前7時30分からWOWOWにて生中継の予定です。
皆さんはどの映画が受賞すると思いますか? 結果発表が今から楽しみですね!

ぜひ、作品賞、監督賞、主演賞はもちろん、それ以外の賞にも注目してみてくださいね。

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