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TOP > 更新情報 > 【2021年トピック】今年の映画業界を振り返る
コラム 2021年12月23日

【2021年トピック】今年の映画業界を振り返る

2021年も、あと少しで終わりを迎えようとしています。
コロナ禍はいまだ予断を許さない状況ではありますが、映画館は以前の活気を取り戻し冬休み興行を迎えようとしています。
今回は、1年の振り返りとして2021年の映画業界トピックを振り返りたいと思います。

①コロナ禍での映画興行。10月より映画館の通常営業、全席販売へ

昨年に続きコロナ禍にあった2021年、映画業界も作品のスケジュール変更や映画館の特別営業体制など少くない影響を受けました。
当初は映画館での鑑賞に不安を感じる声もあがっていましたが、業界を通じて映画館は非常に換気に優れた施設であるということのアピール、各映画館が徹底した感染症対策を続けてきたことが安心感へとつながり、特に夏休み以降は多くの人々が映画館に訪れてヒット作が生み出されました。
さらに10月以降は、緊急事態宣言の解除に伴い一部地域での座席制限や時短営業も終了し、本来の営業体制へと戻っています。
コロナ禍を機に動画配信サービス需要が拡大した一方で、やはり大切な人と一緒に映画館の大スクリーンで感動体験を共有したいという人々の根強い気持ちも改めて浮き彫りになったのではないでしょうか。

 

②「鬼滅」400億円超え、「シン・エヴァ」100億円超えを達成

※シン・エヴァンゲリオン劇場版追告

興行の面では2021年はどうだったのでしょうか?

まず思い浮かぶのは2020年の10月に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の興収が400億円を超えたニュースでしょう。73日間でこれまで日本最高興収だった『千と千尋の神隠し』の記録を塗り替え、日本歴代興収第1位となりました。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、半年近くに及ぶ超ロングラン上映となりました。

2021年公開の作品では、3月8日に異例の平日公開となった『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が大ヒット。TVアニメ版から劇場版シリーズを経て25年間にもわたるシリーズの最終章として、大きな話題となりました。席の間引き販売などの影響を受けながらも、最終興収は102.8億円に。今年を代表する1本となりました。

アニメ作品の他にも『東京リベンジャーズ』『るろうに剣心』といったコミック原作の実写化が興収40億円超え、恋愛映画『花束みたいな恋をした』が興収38億円を超えるなど、Z世代・ミレニアル世代向けのコンテンツが強さを見せた1年でした。こういった時期でも若い世代は、多く映画館に足を運んだということでもあります。

 

③映画館新規6サイトOPEN。イオンシネマが最多4サイト

※TOHOシネマズセブンパーク天美

2021年は、全国で6サイトの映画館がOPEN。合計、58スクリーンが営業を開始しました。

興行会社ではイオンシネマが最多の4サイトで、3月に「イオンシネマ新利府」と「イオンシネマシアタス心斎橋」、6月に「イオンシネマ川口」、7月に「イオンシネマ白山」がOPEN。

松竹マルチプレックスシアターズは、4月に「熊本ピカデリー」をOPEN。日本初となる上映システム「3面ライブスクリーン」を導入したサイトとなっています。また、スマホやセルフオーダー機から商品を注文できる「シネマスマートオーダー」とドリンクバーを九州初導入しました。

TOHOシネマズは、11月に「TOHOシネマズセブンパーク天美」をOPEN。大阪での開業は6サイト目。関西初となる轟音シアター・プレミアムシアターを導入しています。

2022年は4月に「TOHOシネマズ ららぽーと福岡」がOPEN予定。他にも数サイトの映画館がOPENする予定です。

 

④日本映画が世界で話題に。

※ドライブ・マイ・カー予告編

『鬼滅の刃』の大ヒットは日本のみに留まらず世界中へと拡がりました。
北米、台湾、香港、オーストラリア、中南米など45の国と地域で上映され、これまで全世界集計で累計約516億円(4.5億ドル※出典Box Office Mojo)を獲得。
アメリカでも4月に約1,600館で公開され、週末3日間の興行収入が先行公開込みで2114万4800ドルを記録。これまで公開された外国語映画作品のオープニング興行成績として歴代1位の偉業となりました。
また今月も『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』が全米で840館で公開し人気を博しています。
今や日本のアニメが世界の映画館で公開されることが珍しいことではなくなりました。

カンヌ国際映画祭は当初の予定である5月から7月に延期されました。日本からは濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が日本映画初の脚本賞を受賞したほか、4冠に輝きました。『ドライブ・マイ・カー』はロサンゼルス映画批評家協会賞で作品賞受賞するなど快進撃を続けています。さらにゴールデングローブ賞外国語映画賞にもノミネートされており、更なる飛躍が期待されています。ゴールデングローブ賞受賞となれば、なんと62年ぶりの快挙となります。

映画賞といえば、アカデミー賞の動向も見逃せません。第94回アカデミー賞長編アニメ映画部門には、『竜とそばかすの姫』『映画大好きポンポさん』など、日本から6作品がエントリーされています。ノミネートされる作品は出るでしょうか? 続報が気になりますね。

 

以上、サンライズ社が選ぶ2021年の映画ニュースでした。話題が尽きない1年だったのではないでしょうか。2022年の映画業界はどんな1年になるのか、今から楽しみですね!

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