『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』が、上映されると同時にSNSなどで口コミで大絶賛、各種映画レビューサイトでも、のきなみ評価4点以上達成するなど、大きなムーブメントを起こしています。
「大人も泣ける」との声多数の本作品、初週のランキングでは邦画ランキング1位、記録的ヒット作品の『ジョーカー』を押さえて全公開映画ランキング3位に食い込むほどの人気ぶり。
『ジョーカー』は公開6週目で動員も落ち着いてくる時期とはいえ、今まで映画化実績がなく、しかもメインターゲットが子ども向けの作品と考えると、間違いなく異例のヒットといっていいでしょう。
すみっコぐらしとは?
【すみっコぐらしのなかまたち紹介】
逆詐欺映画…?🤔
すみっコぐらしのこと、詳しく知らないけど
ちょっと気になるかも・・・
そんなみなさんにぜひ広めてもらえたら嬉しいです🌸
こんなすみっコたちが活躍する #映画すみっコぐらし 絶賛公開中です🎬✨ pic.twitter.com/2QhRX43UvS— すみっコぐらし【公式】 (@sumikko_335) 2019年11月11日
【すみっコぐらし公式Twitterより】
「すみっコぐらし」はリラックマなどの人気キャラクターを手掛ける「SAN-X」が生み出したキャラクターです。
丸くてかわいらしい絵柄のキャラクターは、それぞれ様々な理由で「すみっこが好き」な、ちょっとネガティブな性格の子がほとんど。そんな「すみっこにいたい気持ち」が共感を覚えるのか、メインターゲットの女児だけではなく、20代から30代の社会人女性からも人気があるのだそうです。
上記は「すみっコぐらし」の公式Twitterからの引用ですが、キャラクター紹介を見るだけでも「かわいいだけじゃないな」という感じがありますね。
客層には意外と大人も多かった?
【映画すみっコぐらしトレーラー】
大人でも泣ける「逆詐欺映画」と話題の『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』ですが、口コミで一気に拡散。そのためか、土日で一気に動員を伸ばし、イオンシネマ中心のファミリー(子供)向け映画でありながら、大人も観やすい夜間上映枠が設けられるなど、本来のターゲットを超えた広がりを見せています。
11/13日に新宿ピカデリーにて急遽行われた「男性限定応援上映」は、なんとチケット完売で満席に。
【男性向け🚹】『ぼくらもすみっコ応援団!上映会』におこしいただいたみなさま、ありがとうございました💓
脚本家・角田貴志さんと、すみっコ仕込みの新聞記者、朝日新聞・影山遼さんのトークも📢盛り上がりました🥰
すみっコ好きの”なかま”同士、きずながうまれたかも😍✨#映画すみっコぐらし pic.twitter.com/eagZJcocFy— 映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ【公式】 (@sumikko_movie) 2019年11月14日
【すみっコぐらし公式Twitterより】
>>映画『すみっコぐらし』支持者の約半数は男性ファン!脚本家もヒットに驚き(シネマトゥディ/11月14日記事)
こちらの記事によると、調査時の支持者層は約半数が男性だった!という驚きの結果に……。
22日に同劇場で開催の「“すみっコたち、かわいい”って言い放題 応援上映会」も、チケット販売5分で完売するなど、かなりの盛況ぶりを見せています。
席予約状況を見ると、平日夜間の上映の客層は、新宿ピカデリーなど都市型の映画館に集中しているのも面白い特徴ですね
気になる「すみっコぐらし」の館アベレージは?
「そもそも館アベレージって?」という方も多いかと思いますが、公開から2週間の、映画館1館あたりの平均来場者数のことです。
館アベレージについて詳しく知りたい方は、ぜひ下記コラムもご覧になってみてください。
それでは、気になる『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』の館アベレージは…
なんと3565人!
館アベレージの平均値は約1500人。
参考までに、2019年作品で3500人規模の館アベレージは、邦画アニメ作品だとなんと『ドラえもん のび太の月面探査記』とほぼ同クラス!
館アベ3500は実写邦画では人気ドラマ劇場版『コンフィデンスマンJP』や『劇場版 おっさんズラブ LOVE or DEAD』。洋画では日本で人気のポケモン「ピカチュウ」を主役にしたハリウッド映画、『名探偵ピカチュウ』があげられます。
ちなみに3000人クラスの館アベを持つ作品は、アカデミー賞作品の『グリーンブック』、異例のロングランをした『翔んで埼玉』など。
驚きなのは館アベレージだけではありません。公開から2週目で、動員数33万4,980人、興行収入4億509万2,800円(全国114館)。2週目のランキングも邦画1位、全映画のランキングも2位に浮上、初週から動員比43%アップ、興収比52%アップという素晴らしい成績!
子ども向け作品がこのラインナップと肩を並べるパワーを秘めているというのは、SNSやレビューサイトの口コミパワーが動員数に大きく影響する実例として、非常に興味深い結果ではないでしょうか。