
1月28日、日本映画製作者連盟(映連)より2025年の「全国映画概況」が発表されました。
今回は発表されたデータとともに最新の映画興行を振り返ります。
歴代最高の2,744億円を記録!2025年映画市場は歴史的な1年に

2025年の興行収入は2,744億円、総入場者数は1億8,875万人となり、前年を大きく上回る成績を記録しました。興行収入では、コロナ禍前の2019年の最高成績2,612億円を更新して歴代1位に輝きました。総入場者数も2000年以降、19年に迫る2位の好成績を収めました。
引き続き邦画が圧倒的な勢いで、邦画の興行収入は2,075億円、前年比133.2%を記録。2024年に最高記録を塗り替えたのが記憶に新しいですが、2025年はさらに飛躍の年となりました。公開本数では前年から115本増加、うち106本は洋画で前年から約20%増となり、ハリウッド作品を中心とした洋画製作の復活も鮮明になっています。
また、全国のスクリーン数は昨年から22スクリーン増加と好調で、2026年も新規開業が複数控えるなど引き続き拡大基調にあります。
100億円超え4本!アニメ好調と実写の躍進で邦画が独占
2025年の映画興行収入ランキングでは、100億円超えの作品は4本も誕生しました。
・『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(391.4億円)*
・『国宝』(195.5億円)*
・『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』(147.4億円)
・『チェンソーマン レゼ篇』(104.3億円)*
*は現在上映中
なかでも『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、全世界興収で1,000億円超えを記録。これは日本映画史上初めての快挙となり、ハリウッド大作と肩を並べる興行展開を実現しました。
近年続くアニメ作品の好調に加え、2025年は邦画実写の活躍が目覚ましい年でもありました。
2025年興行収入ランキングでは、上位20作品すべてを邦画が独占。そのうち実写が12作品を占める大健闘を見せました。興収200億円に迫り社会現象となった『国宝』 を筆頭に、50億円以上が3本、30億円以上が3本と、実写からも多くのヒット作が登場しています 。
興収10億円以上の作品における実写とアニメの比率では46:54とバランスが良く、アニメと実写の両翼が力強く機能したことが、2025年の市場全体を底上げする結果となりました。

2026年の映画市場はどうなるか
2025年に歴史的な最高興収を樹立した日本映画界。2026年も、アニメ作品を軸とした邦画の強さは継続すると見られています。特に2026年は、昨年に負けず劣らず話題作が目白押しです。アニメでは、おなじみの劇場版最新作『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』に加え、社会現象を巻き起こしている人気キャラクター初の映画化『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』などが控えており、盤石な集客力が期待されます。
こうしたアニメの安定感に加え、実写も豪華なラインナップで『キングダム 第5弾』や、国民的人気シリーズの最新作『踊る大捜査線 N.E.W.』などが公開予定。アニメ一極集中ではない邦画実写のヒットにも期待が高まります。
アニメが確かな動員力を持つ中で、邦画実写が中長期的に観客層を広げていけるかが2026年の市場拡大の鍵となりそうです。
一方、洋画については2025年に公開本数が大幅に回復したものの、シェア構造を劇的に変えるまでには至りませんでした。2026年は日本の観客を再び熱狂させるヒット作を生み出せるかが最大のテーマとなります。ですが、その点については大いに期待して良さそうです。2026年の洋画市場は強力な布陣が揃っています!
『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』や『トイ・ストーリー5』、マーベル最新作『スパイダーマン ブランド・ニュー・デイ』、さらには『スター・ウォーズ マンダロリアン・アンド・グローグー』やマイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael マイケル』など話題性豊かな大作が目白押しです。
多様なジャンルの大作が揃う2026年、日本映画界は2025年の成功を一過性のブームに終わらせず、次なるステージへと力強く足を踏み入れようとしています。


