MENU
  • CONTACT
  • DOWNLOAD
MENU
CLOSE
INFORMATION 更新情報
TOP > 更新情報 > 7月の映画興行は新記録が続出!日本ならではの作品2本が夏興行を牽引
コラム 2025年9月10日

7月の映画興行は新記録が続出!日本ならではの作品2本が夏興行を牽引

5月、6月と続いた好調な流れがさらに加速し、7月は昨年をはるかに上回る驚異的な興行展開を見せました。
東宝の映画興行部門では、興収が前年同月比87%増となりました。2025年7月の成績は、過去最高の2019年7月を上回り、歴代最高の新記録を樹立しました。
グランドシネマサンシャイン池袋では、開業以来最高の月間成績を記録、他映画館でも同様に過去最高を記録した劇場もあるようです!

なかでも活況をもたらしたのは、鬼と人間の戦いを壮絶に描く『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』と、日本を代表する伝統芸能”歌舞伎”をテーマにした『国宝』です。
日本ならではの魅力をもった作品たちが、この夏を熱く彩りました!

 

「鬼滅の刃」ブーム再来!公開8日で興収100億円突破の圧倒的スピード

7月18日公開の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、公開8日間で興行収入105億円を記録。その後も勢いは止まらず、公開52日間で興収は314億円を超え、日本で公開された映画史上、最速の300億円突破の偉業を達成しました!
歴代興行収入ランキングは、2位の「千と千尋の神隠し(316.8億円)」が目前に迫ってきました!

前作「無限列車編」から5年、アニメ最新シリーズから約1年と間が空いたにもかかわらず、ファンの熱量は今も全く衰えていません。
あらためて「鬼滅の刃」ブランドの強さを見せつけています。ファン待望の最新作は、新たな歴史を刻む快挙となりました。

 

世代を超えて熱狂!映画『国宝』異例の大ヒット

6月6日に公開となった『国宝』。公開71日目で100億円を突破し、9月7日までの公開94日間で興収133億円超えを記録し、異例の大ヒットとなりました!

この作品の成功は、その観客層の広がり方にありました。公開当初は、歌舞伎ファンを中心としたミドル・シニア層が主な観客でしたが、その圧倒的なクオリティと熱い人間ドラマが口コミで徐々に広まっていきました。その評判はSNSやメディアを通じて若年層まで広く支持を集めました。
また、上映時間3時間という長尺映画ゆえに、「途中退出が不安な人はボンタンアメが効果的!」といったSNSの投稿が話題になるなど、新たな層の関心を一気に惹きつけました。

『国宝』は一過性のブームに終わることなく、「口コミの力」と「作品の普遍的な魅力」によって、息の長い興行を生み出しました。

 

鬼滅と国宝、ヒットの”勝ち筋”は全く違った?

劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』と『国宝』、この2作品のヒットの仕方は対照的でした。
『鬼滅の刃』が、長年かけて築き上げた強力なブランド力と圧倒的なファンベースによって、驚異的なスピード感で新記録を樹立したのに対し、『国宝』は作品の持つ普遍的な魅力が口コミでじわじわと広がり、息の長い興行で動員を着実に増やしていくという、異なる成功の形を確立しました。
どちらも「日本ならでは」の題材を扱いながら、それぞれ異なる方法で観客の心を掴み、興行の歴史を塗り替えたのです。

今年はこうした突出した大ヒット作が市場を牽引する一方で、中規模のヒット作が減少傾向にあるのも懸念されています。
「鬼滅の刃 無限列車編」の成功以降、大人気作は上映回数やキャパシティを増やす上映方式が定着しつつあります。「無限城編」でも同様の現象が起きており、結果としてヒットの二極化に繋がっているとも考えられます。
ただ、そうした中でも『国宝』のように、息の長い興行展開を見せる作品が現れることを期待せずにはいられません。

 

CONTACT
シネアド、映画館プロモーションに関することなど、お気軽にお問い合わせください。