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TOP > 更新情報 > 大注目!【第96回アカデミー賞】日本映画の受賞なるか?
コラム 2024年3月7日

大注目!【第96回アカデミー賞】日本映画の受賞なるか?

2024年3月10日(現地時間)ロサンゼルスで、第96回アカデミー賞が発表されます。
毎年、世界中の映画ファンが注目する米アカデミー賞ですが、今年は特に話題が集まっています。
今回の注目ポイントについて解説してみました。

 

日本映画の受賞なるか?3作品がノミネート

米アカデミー賞では近年アジア作品、アジア系俳優が躍進中。第92回アカデミー賞で4部門で受賞した『パラサイト 半地下の家族』は、日本でもかなり話題になりました。また、昨年の第95回アカデミー賞では『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の主演でアジアにルーツを持つミシェル・ヨーが主演女優賞に輝きました。白人監督・白人俳優が席巻する米アカデミー賞は、すで過去のものなのです。

第96回アカデミー賞ノミネート作で最も注目すべき作品は、何といっても日本映画。今年は、日本映画から3本のノミネート作品が生まれました。ノミネート作品は次の通りです。

 

●国際長編映画賞ノミネート『PERFECT DAYS』


「PERFECT DAYS』(C)2023 MASTER MIND Ltd.

『ベルリン・天使の詩』で有名なドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが、役所広司を主演に迎えて邦画として撮影した作品。東京・渋谷を舞台にトイレの清掃員の男が送る日々のささやかな出来事を描いたドラマで、公開後の口コミ評価も高くロングランヒット。第47回 日本アカデミー賞でも優秀作品賞を受賞しています。

気になる国際市場での成績はというと、世界興行収入が24.3ミリオンドル (約36.5億円/2月18日時点)を記録。全米での興行は、3週目の週末で劇場数が前週の34館から253館に増加。アカデミー賞受賞となれば、さらなる勢いがつくことが予測されます!

 

●長編アニメーション賞ノミネート『君たちはどう生きるか』

『君たちはどう生きるか』(C)2023 Studio Ghibli

日本では知らぬ者はいないであろうアニメ界の重鎮、宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』は、長編アニメーション部門ノミネート。長編アニメーション賞へのノミネートは、宮崎作品としては4度目となります。アカデミー賞だけではなく、第81回ゴールデングローブ賞では日本作品で初めてアニメーション映画賞を受賞。まさに飛ぶ鳥落とす勢いとなっています。

ちなみに、日本では異例の一切CMを出さない戦略で話題となった本作ですが、全米公開に合わせて英語版の予告編や新規ポスタービジュアルが作成されています。

 

 ●視覚効果賞ノミネート『ゴジラ-1.0』


『ゴジラ-1.0』(C)2023 TOHO CO.,LTD.

『ゴジラ-1.0』は12月1日に全米公開するなり、大ヒットを記録。邦画実写歴代ナンバーワンの成績をたたき出しました。ハリウッド版ゴジラ映画が何本も作られるなど、元々アメリカはゴジラが大好き。『ゴジラ-1.0』のアメリカでの最終興行収入は5,641万ドルに達しました。これは全米公開された実写邦画の中でもダントツの1位となる成績です。

  • 『ゴジラ−1.0』は、そのど迫力のCGなどが評価され、視覚効果賞でのノミネート。23年11月に公開した日本では24年3月現在もロングランが続いており、アカデミー賞受賞となればさらに盛り上がること間違いなしです。3作品全てが日本を代表するにふさわしい名作揃い!受賞への期待高まります!

 

最多受賞の栄冠はどの作品に?

『オッペンハイマー』(C)Universal Pictures. All Rights Reserved.

第96回アカデミー賞で最多ノミネートとなっているのが、クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』です。原子爆弾の開発に成功し、「原爆の父」と呼ばれた物理学者ロバート・オッペンハイマー、その成功と挫折を描く描く伝記映画です。第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、助演男優賞、脚色賞ほか、最多となる合計13部門にノミネートされています。ゴールデングローブ賞で5冠、英国アカデミー賞でも8冠に輝いた作品だけに、米アカデミー賞でも有力候補となっています。

日本人にとってはデリケートな題材を扱うことから日本での公開は慎重に協議されていましたが、3月29日についに日本での公開が決定。『オッペンハイマー』は、日本での映画関係者向け試写会も満席近くになるほど盛況だったとのこと。広島・長崎での特別試写会を行うことも決定さしています。アカデミー最多受賞となれば、大きな話題となりそうです。

『哀れなるものたち』(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.

『オッペンハイマー』と最多受賞の座を争っているのが『哀れなるものたち』です。「女王陛下のお気に入り」(2018)でアカデミー賞9部門にノミネートされたヨルゴス・ランテシモス監督の最新作で、作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚色賞ほか計11部門にノミネートされています。自ら命を絶った女性ベラが、天才外科医によって自らの胎児の脳を移植されて蘇生し、世界を回る旅に出るというストーリー。主演のエマ・ストーンが演じる無垢な女性の姿は圧倒的な存在感を放っています。
日本では2024年1月26日に公開し、今も絶賛上映中。R18指定作品ながら公開当初にいは週末動員ランキングでTOP10に2週連続でランクインするなど、話題を呼んでいます。アカデミー賞最多受賞となれば、さらなるロングランが見込めそうです。

作品賞ノミネート作品では『落下の解剖学』は現在公開中、監督賞ノミネート作品では『関心領域』が5月24日公開予定となっています。

 

受賞結果の発表は日本時間3月11日

第96回アカデミー賞の受賞結果は、日本時間3月11日の午前7時からとなります。日本でも同時通訳の生中継があり、字幕版の放送は午後9時となっています。やはり、一番の関心は日本映画が受賞するか否かでしょう。

実は今年からノミネート作品の選出ガイドライン(“Representation and Includsion Standards ー 代表性と包摂の基準”)が施行されており、今までになく人種の垣根を超えたノミネート作品が揃っています。アジア系の映画にも大きな関心が集まっている証拠とも言えそうです。

あなたはどの作品が受賞すると思いますか?

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