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TOP > 更新情報 > 2023年全国映画概況発表!2024年はどうなる?
コラム 2024年2月8日

2023年全国映画概況発表!2024年はどうなる?

映画業界の公式な統計として毎年公表される「全国映画概況」が1月30日に映連より発表されました。
今回のコラムでは最新の発表数字をもとに、2023年の映画興行の状況と2024年のトピックをまとめていきたいと思います。


興行収入、入場者数ともに3年連続の増加

入場料金の合計である興行収入は2,214.8億円となり、これは2000年の興収発表以降で5番目の成績です。歴代最高興収をたたき出した2019年には及ばないものの好成績となりました。特に邦画はアニメの好調に加えて、実写の比率が47%まで回復。コロナ禍の影響はほとんど見られなくなったとみていいでしょう。
全国のスクリーン数は昨年より19スクリーン増えました。これは2年ぶりの増加となり、2000年以降の最多記録を更新しました。
この好調な波を受けて2024年の映画業界はどうなっていくのでしょうか。

 

興収100億円超がアニメ独占!2024年もアニメ作品中心の興行が続くか

(C)I.T.PLANNING,INC. (C)2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners

2023年は興収100億円超えの作品が3作誕生しました。興収158.7億円THE FIRST SLAM DUNK』が1位、日本のゲームを原作としたハリウッドアニメ映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』140.2億円で2位、シリーズ初の100億円超えとなった興収138.8億円『名探偵コナン 黒鉄の魚影』が3位となっています。
年間作品ランキングで3本以上の作品が興収100億円を突破するのは、統計が発表されている24年間で6度目となります。また邦洋アニメがトップ3を独占するのは初となり、近年のアニメ作品の強さが2023年も発揮されたようです。

(C)創通・サンライズ

では、2024年はどうでしょうか? 1月公開アニメ作品では、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が、初動3日間で動員63.4万人、興収10.6億円という圧倒的な成績で、初登場1位を獲得。2週目時点で興収19.6億円となっており、興収50億円射程範囲に入る絶好調の快進撃となっています。
また、2月2日公開の『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』は、TVアニメの特別上映という位置づけながら、全国426館で公開。初動3日間で6.4億円を稼ぎ、初週1位の大ヒットスタートを飾りました。
2月には人気アニメの完全新作劇場版『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』、4月には毎年圧倒的な集客力を誇るシリーズ最新作『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』が公開されるなど、アニメの注目作はこの先も充実しています。2024年もアニメ映画が飛躍する1年となりそうです。

 

洋画は緩やかにシェア回復。2024年はメジャー作品以外にも注目

(C)2022 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.

2023年公開作品の構成比は邦画66.9%、洋画33.1%。コロナ禍で大きく減った洋画作品が、徐々に増え始めました。前述した通り、4月に公開した『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は100億円超えの大ヒット。次点の『ミッション:インポッシブル デッドレコニングPART ONE』も、2部構成の第1部ながら、興収54.3億円稼ぎ出す大ヒットとなりました。興収10億円以上の作品が15本(興収483億円)と、緩やかながら着実に回復を見せています。

(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.

2024年の公開の洋画はどうなるでしょうか? 2023年にハリウッドで行われたストライキの影響があり、大作の一部が撮影延期になる事態が起こりました。そのため、今年も完全に洋画のシェア回復とはいかないかもしれません。しかし、2024年1月公開作品では面白い傾向が現れました。『哀れなるものたち』がR18指定作品ながら、初週の動員ランキングで9位にランクインしました。第96回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚色賞ほか計11部門にノミネートし、話題になったことが大きかったと思われます。

アカデミー賞と言えば、2023年は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』がロングランヒットしました。こちらもメジャータイトルとはいえない規模の作品でしたが、受賞効果かロングランヒットとなっています。
ジャンルとしては邦画ですが、外国人監督であるヴィム・ヴェンダース監督の最新作『PERFECT DAYS』(23年12月公開)は、カンヌ受賞効果もあって、中規模公開ながら2月4日時点で興収8.1億円を記録するヒットとなっています。
いわゆる「ハリウッド大作」ではない、中小規模の映画祭受賞作品が2024年洋画のカギになるかもしれません。

 

新規シネコンが続々とオープンを予定。今年もスクリーン数は増加傾向

※「ユナイテッド・シネマみなとみらい」イメージ画像

2023年は全国の映画館スクリーン数が増加しましたが、2024年も増加傾向は続きそうです。ちなみに、2023年は「‎109シネマズプレミアム新宿」(東京都)、「TOHOシネマズすすきの」(北海道)などがオープンしました。

来月3月には「イオンシネマ新青森」(青森県)が開業。春予定で「ユナイテッド・シネマ みなとみらい(仮称)」(神奈川県)、7月には「109シネマズゆめが丘」(神奈川県)のオープン予定が発表されています。
一方で、2月24日には「新所沢レッツシネパーク」が閉館予定など、クローズもあります。
しかし全体としては、昨年同様に増加することになりそうです。

2024年もまだまだこれから。今年も映画業界が、大いに盛り上がると良いですね!

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