MENU
  • CONTACT
  • DOWNLOAD
MENU
CLOSE
INFORMATION 更新情報
TOP > 更新情報 > アメコミ映画「マーベル」と「DC映画」の意外な相違点とは?
コラム 2020年1月22日

アメコミ映画「マーベル」と「DC映画」の意外な相違点とは?

【JOKER】

 

2019年11月に公開された映画『JOKER』は、R指定映画としては異例の世界的大ヒットとなりました。アカデミー賞では11部門にノミネートされる快挙を成し遂げています。

日本でも興収50億円を記録し、1月9日をもって一旦上映終了となったものの、アカデミー賞ノミネート記念で2月からIMAX、ドルビーシネマの際上映が決定。まだまだ話題が尽きない作品です。

 

「アベンジャーズ」と「ジョーカー」はアメコミ発の映画

2019年は話題作の多い1年でした。2019年6月に、人気シリーズの完結編として公開され大ヒットとなった『アベンジャーズ/エンドゲーム』と、先ほど話題にあげました11月公開の『JOKER』。かたやヒーロー総出演のアクション大作、かたや社会の闇を描くヴィラン誕生の物語と、全く方向性の違う2つの作品ですが、1つの共通点があります。

それは、どちらも「アメコミ原作」であること。

アベンジャーズシリーズは、アイアンマンやスパイダーマンをはじめとした「マーベルコミックス」のヒーローが活躍する映画シリーズ。

ジョーカーは「DCコミックス」の中でも、「バットマン」と敵対するシリーズでも人気のあるヴィランです。

どちらもアメコミ原作ですが、ヒットに至る過程は全く違っています。その流れを、当社の視点で分析してみました。

 

積み上げ型で実績を出した『アベンジャーズ』

以下は5年以内に公開された歴代のマーベルシリーズの映画の館アベレージ(公開2週間の、1館あたりの平均動員数)を、グラフ化したものです。

【マーベルシリーズ館アベレージ】

作品によってバラつきはありますが、全体としては右肩上がりの印象ですね。

ヒーロー単体主役の映画で実績を積み上げ、集大成といえるアベンジャーズシリーズでぐっと館アベレージが上がっているのがわかります。

マーベル映画のヒーローを一人ずつピックアップしていった後に、アベンジャーズシリーズを発表する形式です。

 

DC映画における『JOKER』というアイコン

続いて、DC映画のシリーズの過去5年~『JOKER』までの、各作品の館アベレージです。

【DC映画シリーズ館アベレージ】

ヒーロー単体主役の映画で公開しつつ、ヴィラン勢ぞろいの『スーサイド・スクワッド』、ヒーロー勢ぞろいの『ジャスティス・リーグ』など「DCエクステンデッド・ユニバース」作品を公開しています。これはマーベルにおける「アヴェンジャーズ」シリーズと同様ですね。しかし、『スーサイド・スクワッド』や『ジャスティス・リーグ』は「アベンジャーズシリーズ」のような伸び方はせず、全体的には単体主役映画と同程度の平均値に収まっているように見えます。

「アベンジャーズ」との明確な違いは、単品作品の本数でしょう。『スーサイド・スクワッド』と『ジャスティス・リーグ』の間に、もう数作品あれば違った結果になっていたかもしれませんね。

そして、こうしてみると『JOKER』だけが突出して館アベレージが高いということがわかります。

これは、『JOKER』という『バットマンにおけるヴィラン』というアイコンの知名度に加えて、他の作品とは違ったテイストの社会的なテーマを持たせることで、DCコミックスファン以外にもリーチを伸ばした結果といえそうです。

 

アメコミ映画は新展開へ

【アベンジャーズ/エンドゲーム】

 

同じアメコミ原作の映画でも、シリーズ展開や作品のテーマ、アイコンとなるキャラクターのパワーによってここまでの違いが出るというのは、非常に興味深い結果ですね。

マーベル映画は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』を最後に、次のフェーズに以降しました。

DC映画は3/20(金)公開の『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』で、『スーサイド・スクワッド』で人気が爆発した女性ヴィラン「ハーレイ・クイン」を主役にした映画を発表と、新しい展開を見せています。

一貫してヒーロー側を中心に描く映画を公開しているマーベルに対して、ヴィランを積極的に単体主役にするDC映画の対比も面白いところですね!

2019年、前半と後半を締めくくるアメコミ映画を公開したマーベル、DC映画が、今後どういった形で展開し、ファン層を広げていくのか注目です。

 

>>シネアドについてはこちら

CONTACT
シネアド、映画館プロモーションに関することなど、お気軽にお問い合わせください。